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NEET・フリーター関連ニュース

■ニート

  日本社会の格差問題についてうかがいます。あなたは高校の先生だとします。ニートの卒業生が「どうせ自分は負け組。今さら何をしてもダメ」とこぼしました。何を語りかけますか。

  川口順子氏
 
  君が君であること自体がすばらしいこと。異なる個性が集まってこそ面白い。自分がやりたいことをやってごらんなさい。

  牧山弘恵氏

  人生の中では、勝ち負けは簡単には決められない。今は自分がやるべきことが見つからないだけであり、自分の特技、良いところに自信をもってチャレンジしよう。道はひとつではない。

  畑野君枝氏

  周囲からは「本人の意識」の問題だと厳しい眼(め)で見られていますが、非正規就業で劣悪な処遇という、青年を使い捨てにするいまの政治がそうさせている。英国などでは新卒の未就職者にも失業手当が給付され、青年の雇用を増やしている。日本の政治を変えれば、こういう時代をつくることもできるのだから、「どうせ自分は」などとあきらめず、やれることからやってみようではありませんか。

  ニート増都市部顕著

  「自分を押さえて周りに合わせて、疲れた」。中学時代から不登校を繰り返した県内在住の女性(27)は、生涯で一度だけ働いた時の経験をそう語る。
 
  県内の短大を中退後、日中は何もする気が起きなくなった。深夜3時に寝て昼夜が逆転の生活に。言いようのない焦りに駆り立てられ、2年前、清掃員として1日8時間ほど働いた。周りには「一生懸命やっている」と評価もされた。
 
  だがその1年ほど後、勤務先が閉鎖。ほかの勤め先を紹介されたが、固辞した。「お金のためだけでなく、自分が充実できる仕事を探したい」と思ったからだ。
 
  生活費は、同居する親まかせだ。「親が定年したら、どうなるのか」。漠然とした不安に、眠れない夜もある。今月から、NPO法人が主催する就労支援プログラムに参加するようになった。
 
  働かず、学校にも行かず、職業訓練も受けない「ニート」。年々増加し、厚生労働省によると、04年には全国で64万人(15~34歳)いるとみられる。この10年で1・5倍に増えた。バブル崩壊後に民間企業が採用を控えたことや、働かなくても親が養ってしまうから困らないことなどが背景にあるという。特に都市部に顕著という。
 
  厚労省は今年度から約9億円の予算をかけ、3カ月程度の合宿を通じてニートに就労体験してもらう「若者自立塾」を全国20カ所で始め、県内でも実施されている。NPO法人などが訓練を行うという内容だ。
 
  だが、支援活動に取り組む団体などからは、国の取り組みはまだまだ不十分との批判が根強い。05年版労働経済白書では、無職の若年者のうち約2割が一度も就職活動をしていない。就職活動していても「希望と違う仕事でも就職したい」と答えたのは2割にとどまり、希望と一致しなければ働きたくない層が大半だ。
 
  横須賀市でひきこもりの青年の就労支援などをする地元商店街NPO法人「アンガージュマン・よこすか」の小柳良代表は、こう指摘する。
 
  「民間や地元も一緒になり、まずは彼らのことを理解してもらう『下地』を作ることが、ニート対策の大前提だと思う」

(木村悦子)

中国でも「ニート族」増加、甘やかされ型も10%
~中国情報局~
2005/10/18(火) 00:25:59更新

若者の失業が深刻な中国だが、16日付の中国新聞社は、仕事についていない若者を「ニート族」(neet族)と呼んで、「教育への投資意欲が減退する」「父母への負担が重くなる」などと厳しい批判を繰り広げた。

  中国新聞社は「ニート族」は7つに分類されると紹介。学歴や技能が不十分であるにも関わらず、つらい仕事や報酬が低い仕事には就(つ)きたがらないパターンが、全体の30%、父母による過保護で、すぐくじけてしまうパターンが10%、創業意欲が強すぎて、サラリーマンになりたくないパターンが15%、仕事をえり好みしすぎるパターンが15%などとなっている。

  中国新聞社では、「教育への投資意欲が減退し、国民資質の低下につながる」「ニート族の父母の中には定年退職して、医療費支出もかさんでいるケースも見られ、父母に与える負担が大きくなる」などとニート族の増加にともなう悪影響を指摘している。(編集担当:菅原大輔・如月隼人)

フリーター、ニート支援も
地域職業相談室を開設 上尾

~埼玉新聞~10月12日(水)

上尾市は十一日、JR上尾駅東口のプラザ館に設置していた高年齢者職業相談室を廃止し、若年層も含めた幅広い職業紹介を行う「上尾市地域職業相談室」を開設した。大宮公共職業安定所と連携したもので今後、フリーターやニート支援も目指す。市は「若者も就職活動の拠点として活用してほしい」としている。公共職業安定所と連携した地域職業相談室は、鶴ケ島市や新座市に次ぎ県内三例目。

若者の参加で活性化狙う 小泉内閣の対話集会再開へ
~中国新聞~10月12日(水)

政府は、小泉内閣の閣僚と国民の対話集会「タウンミーティング」を16日から再開する。衆院選前の8月まで行われていたが、参加者は減少気味。小泉純一郎首相就任後の初めての所信表明演説で打ち上げた内閣の目玉企画だけに、事務局の内閣府は、若者の関心を引くテーマを取り上げるなどして活性化を図りたい考えだ。

 政府、フリーター25万人の「正社員化」めざす
日本経済新聞 - 2005年10月6日

 政府は6日、首相官邸で厚生労働相や文部科学相ら関係6閣僚による「若者自立・挑戦戦略会議」を開き、来年度に25万人のフリーターの正社員化を目指すなど雇用促進策を拡充する方針を決めた。

 (1)フリーターの定職探しを後押しするための専門窓口を全国のハローワークに設ける(2)ニートと呼ばれる通学も職探しもしない若者の自立支援施設を全国約60カ所に設置――などが柱。昨年12月に政府がまとめた若者向けの雇用対策「若者自立・挑戦アクションプラン」に追加する。 (07:02)

ニートの若者へも就職をあっせん~中日新聞~

 上尾市と大宮公共職業安定所は十一日、JR上尾駅東口のプラザ館四階に「上尾市地域職業相談室」を開設する。
五十五歳以上が対象だったこれまでの高年齢者向け相談室を廃止し、ニートが問題化している若年層にも就職あっせんができるようになるほか、パソコンや相談員の数を増やして利便性の向上を目指す。
 同相談室は施設所有者の市が場所を提供し、大宮職安が相談員三人を派遣する。パート紹介の業務を行う「上尾職業サービスルーム」と「市内職相談室」の二施設とともに「ワークプラザあげお」を構成し、施設面積は計百六十平方メートルと倍増した。タッチパネル式の求人検索パソコン五台も設ける。

フリーターやニートにビジネス支援コーナー
小山市中央図書館が開設
 中日新聞 - 2005年10月6日

小山市中央図書館で六日、フリーターやニートなど定職に就かない人たちが気軽に立ち寄れるビジネス支援コーナーの開設式が行われた。市教委によると、図書館のビジネス支援事業は全国で約三十館が実施しているが、県内では同図書館が初めて。 同コーナーは図書館一階の一般開架室西側に設けられた。約二千冊のビジネス関連図書や企業のパンフレット、求人案内チラシ、リアルタイムで地元情報がキャッチできる企業情報パソコン二台を配備。専属職員二人が待機、相談に乗る

派遣で働き、無料で学べる フルキャストが高校奨学金 
~神戸新聞~
2005/10/03
人材派遣大手のフルキャストは3日、通信制の私立、代々木高校(本校、三重県志摩市)と協力し、高校を中退したニートやフリーターらを対象に首都圏で働きながら同高校に在籍し無料で学べるコースを11月中に募集すると発表した。

 働きながら高校卒業資格を取得するのを断念する若者が多いが、同高校の一色真司校長は「働いている会社と学校が連携し、しっかりフォローすれば決して(卒業は)難しくない」と再チャレンジを呼び掛ける。

県ニート調査 4割が“失業者”過半数が『働きたい』
~中日新聞~10月2日
 


県は、仕事に就かず、進学も職業訓練もしない若者「ニート」の実態を把握する若年者就業意識調査結果をまとめた。県若年者就業支援室によると、ニートを対象にした記述式アンケートは全国初で、国の調査ではニートと分類される無業者のうち、四割は就職活動中の“失業者”である実態も分かった。
十五歳以上四十歳未満の未婚の無業者(仕事に就いていない人)を対象に今年七月末から九月初めにかけて、インターネットや郵送、若年者支援の相談窓口などで調査し、県内外の男女五百四十六人から回答を得た。

ニートの6割「ビジネスマンにはあこがれない」、アイブリッジの調査 Nikeibp.jp 2005年09月29日 12時23分

アイブリッジは9月28日、18歳~35歳のニートと会社員を対象に、働くことへの意識の違いについてアンケート調査した結果を発表した。

フリーターやニートの増加など厳しい状況が続く若者の雇用問題の解決をめざし、経済、労働、教育界などが一体となって取り組む「若者の人間力を高めるための国民会議」(議長=奥田碩日本経団連会長)の第2回会合が15日、都内で開催された。

◇15職種別と不登校・中退などの悩みも--中高生対象
 進路選択に悩む中高生を対象に、職業の紹介や不登校・中退などの相談に応じる「キャリア・ガイダンス」が25日、大和高田市幸町の県広域地場産業振興センターで開かれる。
 「正しい学校・職業選びができるように」と日本教育相談研究所(本部・同市、山田義博所長)が主催。「ニート・フリーターの問題点」と題した講演の後、ファッション、コンピューター、福祉など計15の職種別と不登校、中退、転・編入といった学校に関するブースを設け、大学や専門学校の講師らが個別に相談に乗る。同研究所は「就職しようとせず学校にも行かない、いわゆるニートの問題は、ひきこもりや不登校への対応の悪さから生じているのではないか。しっかりした職業意識を持ち、進路を決定する過程が重要だ」としている。
 午前11時から。無料。要予約で50人。問い合わせは同研究所(0745・22・8212)。【最上聡】

9月22日朝刊

(毎日新聞) - 9月22日17時10分更新

若年層の完全失業率高い 雇用推進へ「チャレンジしが」

少子高齢化を踏まえた多様な雇用施策を検討する雇用推進行労使会議「チャレンジしが」の初会合が20日、大津市の県公館で開かれた。行政、労働団体、経済団体が連携して、フリーター対策をはじめ、障害者や女性が働きやすい職場環境づくりなどに取り組むことを決めた。
 県、滋賀労働局、連合滋賀、滋賀経済産業協会は3年前から、緊急雇用対策を実施してきた。近年、雇用状況が改善してきたため、フリーターやニートなどの新たな雇用問題に対応するため、同会議を設置した。
 会議には、国松善次知事、辻田博滋賀労働局長、下戸薫連合滋賀会長、小林徹滋賀経済産業協会長が出席した。現在の雇用・労働情勢について滋賀労働局が報告し、辻田局長は「雇用が改善傾向にもかかわらず、若年者の完全失業率が高い。県内には、2万4000人のフリーターと5000人のニートがいるとみられ、中学生、高校生の職場体験やフリーターへの就業支援が重要」と述べた。
 最後に共同アピールを発表し、若年者の自立に向けた就労支援や、高年齢者に対する適切な就業機会の確保、障害者が生き生きと働ける環境整備などに連携して取り組むことを決めた。

(京都新聞) - 9月20日21時2分更新

~2005/10/以前のニュース 2005年11月
団塊」退職後 農業いかが?
京都府職能開発審が提言

 京都府職業能力開発審議会(会長・濱崎正規立命館大名誉教授)は18日、人材育成などの方針を定める第8次府職業能力開発計画の策定に向けて府に提言した。大量退職が見込まれる「団塊の世代」への就農支援や、勤労意欲のないニート対策として社会生活に適応できるようトレーニングすることを盛り込んだ。府は、この提言をもとに本年度中に計画を策定する。

 同計画の適用期間は、2006年から5年間。労働人口減が予想されることから、雇用主のニーズに合わせた労働者の能力向上というだけでなく、中高年や女性、障害者らの就職支援など「働く人の視点」に重点を置いた。

 提言は、定年退職者には、就農への支援を求めた。退職後に故郷で農業を行う人のため、農業大学校と連携した人材育成を明記している。

 また、結婚や出産を機に退職した女性が、子育てを終えた後に仕事復帰する際の就職支援策として、起業やNPO(民間非営利団体)設立に関する能力習得の場を設けることや、障害者には地元で職業訓練を受け、就職できる環境整備を求めた。

 ニート対策としては、職業能力のスキルアップの前に社会生活へ対応することが不可欠とし「生活訓練」への取り組みを提案している。
京都新聞 19日

島根県の「ニート」支援事業が壁にぶち当たっている。職場体験など実践的な職業訓練を計画したが、参加者が少なく過去二回は未開催に。学校に通わず、職にも就かず、職業訓練もしていないニートと呼ばれる若者たちは、全国的に増加傾向で社会問題化しているだけに、県は十二月の第三弾に向けて「ぜひ参加して」と呼び掛けを強めている。

 事業は厚生労働省が県に委託。主にニートを対象に、知識の習得だけでなく、ライフプラン策定への助言や、職場実習で実際の経験を積む仕掛けをしたのが特徴だ。

 県はこれまで建設と建築実務をテーマに計二回企画。保護者から問い合わせはあったものの参加申し込みは一、二人にとどまり、最少開催人数に届かず中止となった。

 第三弾のテーマは販売業務の「ショップアシスタント」。十二月中旬から来年三月中旬まで、接客の心得やパソコンの基本操作などを学ぶ基礎訓練のほか、複数の小売店で実習を予定している。

 今回も応募の出足が鈍く、十一月から四カ月間の当初計画を変更。カリキュラムもスタート時は一日四時間で、徐々に慣れてもらって後半に七時間に増やすよう変えた。

 「情報が本人まで届かないのかも」と担当者は苦悩。ニートと呼ばれる若者がこうした訓練の場に出てくるまでの段階での支援が必要との指摘もあり、有効な呼び掛け策を模索中だ。

 対象は三十五歳以下で定員十三人。受講料は無料だが、テキスト代、総合保険料一万三千円程度が必要。締め切りは十二月十二日。問い合わせ、申し込みは県立松江高等技術校(電話0852・21・4101)。

山陽中央新聞

県、若者自立支援PTを設立する考え

石井知事は、フリーターや働かない若者、いわゆるニート対策として、県庁内に専門の相談窓口をつくり、12月議会前には若者の自立支援策を検討するプロジェクトチームを設立する考えを明らかにしました。

 これは、17日富山市万願寺で若者の自立支援を行っているNPO法人「ピースフルハウスはぐれ雲」を石井知事が訪問した際に明らかにしたものです。

 石井知事は、NPOのスタッフの要望などを聞いた上で、「若者の自立支援は来年度予算案の重要施策の1つとして打ち出したい」とし、行政としてどのような支援ができるか検討するため県庁内に商工労働部や知事政策室、厚生部など部署をまたぐ横断的なプロジェクトチームを12月議会前に設立したい考えを明らかにしました。

 また若者の自立支援の相談窓口も一本化して県庁内に設置する考えです。

 県内には現在、フリーターが1万2千人、ニートが4千人程度いると推計されています
( 17日)富山県

ファミマがニート就業支援・自治体と組み講座

 定職につかないフリーターや、仕事を持たず就労教育も受けていない「ニート」の就業を手助けしようとコンビニエンスストア大手のファミリーマートが自治体と連携して支援講座を設ける。コンビニ店舗の若いアルバイト向けの研修で蓄積したノウハウを活用、身だしなみやあいさつ、基本的な心構えなどを教える。

 地方自治体から受託する就業支援事業として始める。まず、ファミリーマートの親会社の伊藤忠商事が産業振興策などで連携している岐阜県と契約、12月中旬から講座を開く。講師は原則、ファミリーマート社員が務め、1日で修了できる。

16日(07:00)日本経済新聞

県の検討委員会 ニート対策で提言

就業支援へセンター設置

仕事に就かず、進学も職業訓練もしない若年層「ニート」の自立と就職を支援する県提言の骨子が14日、有識者による対策検討委員会でまとまった。ニートのための就業支援センター、就業体験、家庭訪問、行政やNPOによる連携会議の設置などの施策が盛り込まれた。検討委は、来年2月に最終案をまとめ、施策は来年度予算に反映される見通しだ。

 県が設置している若者就職支援施設ジョブカフェには、就職を希望する若者が訪れるが、ニートの支援センターでは、就職相談の前にまず、若者本人に足を運んでもらい、就業意欲を引き出すことが課題になる。

 本人のほかに保護者の相談も受け付け、ひきこもりやフリーター支援の実績があるNPOの協力で、若者が就職に向き合えるようサポートする。運営そのもののNPO委託も検討している。

 ニートには、高校や大学を中退するなどし、自分の進路や適性を決めるための経験が少ない若者もいる。そのため、センターは、若者に地元商店街や企業での労働体験、ボランティア、農業体験を勧める。ものづくりの楽しさやスキルを学ぶため、県の訓練施設である高等技術専門校に「体験入校」もできる。

 精神面での支援を必要とするケースもあるため、相談員は臨床心理士などの専門家も配置する。センターに足を運ばない若者には、相談員と同世代の若者がチームで自宅を訪問し、コミュニケーションをはかる。センターの名称には「ニート」という単語は使わず、夜型の生活リズムの若者でも立ち寄れるよう夜まで開館する予定だ。

 ニート予防策としては、学校でのキャリア教育を強化する。ニート防止を意識した活動プログラムを開発、普及させ、中堅以上の教員に民間企業での体験研修を義務づけ、進路指導を活性化する。

 県は今後、学校、保健所、NPO、ハローワークなどと支援連絡会議を発足させ、地元企業や地域住民にも協力を呼びかける。

(11/15)朝日新聞

学校へ通わず、職にも就かない「ニート」と呼ばれる若者が増えている。彼らは何を考え、どんな風景を眺めて暮らしているのか。その内面に迫る短編集を作家の絲山秋子さん(39)が出版した。(待田晋哉)

題名をずばり『ニート』(角川書店)とつけた本作は、“普通に”働き、恋愛するような人間関係を築けない人物を描いた5編を収めている。ニュースをにぎわす社会現象と自身の体験が交差するように感じたのが、きっかけだった。

 「会社をやめてデビューするまで約2年、無職でした。お金はみるみるなくなり、親に借金しました。その時代を振り返り、人から話を聞くうち、徐々に短編集の形がまとまって、本の題名に『ニート』を使おうと思いました」

 家賃の安い地方のアパートに引きこもって暮らす男は、料金未払いで電気や水道が止まるのを恐れ、インターネットのブログ(日記形式の簡易ホームページ)に心のうちを吐き出すことで、かろうじて他人との接点を持つ。

 〈あと半年もすればまた同じことになる。(略)キミは浴槽やいくつもの鍋に水をためたり、トイレットペーパーがわりにポケットティッシュを集めたりするのだ〉(「2+1」)

 極限に追い詰められた人物の描写が生々しい。

 「水道は外にある蛇口から水を引いてこられるが、電気は止まるとどうしようもない、などと知人から話を聞きました。ネットによって、精神的に助けられた人はかなり多いと思う」

 執筆の最中、ニートを救う方法があるか真剣に考えた。作品中で彼らに金を与えて仕事させる実験を行ったが、定職につく姿はイメージできなかった。「働きたくない人を働かせる万能な手段はない。書いているうちに分かった」と語る。

 昨年の川端賞受賞作『袋小路の男』(講談社)の〈小田切孝〉は売れない作家、今年2月に出た『逃亡くそたわけ』(中央公論新社)は精神病院に入った男女が主人公だ。今作を含め、他人との接触が苦手な「ニート臭」漂う人物が、作品世界を彩ることは多い。

 「恋人や友人、会社員……と、人間をカテゴライズ(区分分け)するのが嫌い。言葉に定義できないあいまいさに人間関係のリアルさがあるのではないか。その部分を切り取りたい」

 現代社会を浮遊する人々の心をえぐる筆は、鋭さと繊細さを増している。

(2005年11月15日  読売新聞)

ニート対策 組織連携に連絡会議
県検討委中間提言

 仕事をせず、学校に通わず、職業訓練も受けていない若年層「ニート」について考える、県ニート対策検討委員会(委員長・玄田有史東大社会科学研究所助教授)の第三回会議が十四日、さいたま市内で開かれ、中間提言案を取りまとめた。

 教育、福祉、NPOなど幅広い組織を集めた若者自立支援連絡会議(仮称)を定期的に開き、連携してニート対策を進めていくことが柱。若者自立支援センター(仮称)の設置も提案した。

 中間提言案は(1)ニートへの支援策(2)キャリア教育のあり方(3)保護者への支援策―で構成。検討委での意見を受けて、修正を加え、今月中にも上田清司知事に提出される。

 (1)では教育機関、保健所、福祉事務所、NPO、地域団体など幅広い組織を集めた連絡会議の開催を提案。会議での議論を中心にし、ニートや保護者からの相談に応える若者自立支援センターを設置するとした。

 また「どこに行けばどんなニート支援策が受けられるのか」が分かる「支援マップ」を作成。相談が来るのを待つだけではなく、キャリアカウンセラーらを家庭に派遣する「訪問サポート」を始めることも盛り込んだ。

 (2)では児童、生徒の発達に合わせたキャリア教育の指針を示し、周知するよう提案。中学、高校の教員全員が、民間企業やNPOで働く体験研修を受けるよう呼び掛けた。(3)ではニートになった子どもを持つ保護者向けのセミナー開催など、保護者への働き掛けと相談窓口の充実を提案した。

 ニート対策について、玄田委員長はこの日の会議で「各組織のきめ細かな連携と、若者に加え親や家族への対応が重要。ニートは働きたくないのではなく、きっかけを待っているだけ。地域の力できっかけを提供したい」との考えを示した。

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工藤啓“おせっかい”でニート支援

工藤啓(くどう・けい) さん

 NPO法人「育て上げ」ネット理事長

2001年、ビジネスを学ぶため留学した米国で欧州のニート問題を知り、「日本でも問題になる」と帰国、04年にニートらの就労を支援するNPO法人「育て上げ」ネットを設立した。内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員などを歴任。28歳

仕事もしない、学校にも行かず、職業訓練も受けていない若者を、「ニート」と呼ぶ。実際にかかわったことのない方々は、「働く意欲がない若者」とみなしがちだ。

 しかし、私は、自立を希望しない若者に出会ったことがない。皆、自分の力で生きていきたいと望んでいる。しかし、人間関係につまずくなど、個別の事情から自立が困難な状況に追い込まれている。実情を知れば知るほど、若者自身だけの問題では解決できない、と感じる。

 ニートを支援していると、何より大切なのは社会の、大人の“おせっかい”だと実感する。地域のおばちゃん、農家のおじさん、企業の社長たちは、自立を真剣に考えている若者に、あれこれと就労支援プログラムを提案してくれる。腹を割って若者と対峙(たいじ)してくれる。時には厳しく、時には優しく、まるでわが子のように親身になってくれる。本当におせっかいが大好きなのだ。

 家族も積極的に手を差し伸べようと模索をしている。保護者向けの講習会「親ゼミナール」への参加希望者たちも、総じておせっかいだ。こうした家族の支援に対して、「過保護だ」という意見もある。しかし、若者の自立が困難な時代に、家族が一丸となってわが子の自立を考えるのは当然だろう。

 新入社員の育成に時間とコストをかけることが難しくなり、学校と社会の間に大きな溝ができている。それを飛び越えられない若者が少数派と考えるのは、新卒就職者の高い離職率を見れば、早計だとわかる。立ちすくむ、無理をする若者への支援を「過保護」と見なすのではなく、家族がわが子におせっかいをする“家保護”ととらえるほうが適切なのではないだろうか。

 地域的なつながりが弱くなり、若者と大人の距離が広がっているように思える。昔は、悪いことをすれば近所の方々から注意を受けたものだ。当時は、「親でもないのになんで」と内心納得がいかなかったが、いまはそれによって社会性が身についたのだと感謝している。若者の自立に社会が、大人がもっとおせっかいをしてもいいのではないか。おせっかいは英語でBig Helpとも言うのだから。

引きこもりの若者の支援事業を手掛けている会社のシンクプロジェクト(北海道)と、NPO法人「育て上げ」ネット(東京)は共同で、学校に通わず仕事もしないため社会問題化している「ニート」や、その家族らを支援するために、就職や資格取得などの情報を集めたインターネットサイト「ニートサポートナビ」の運用を始めた。
 厚生労働省が各地で展開しているニート状態脱出のための合宿訓練施設「若者自立塾」の利用を検討している若者や家族向けに、各施設の紹介や実際の利用者の評判を掲載しているのが特徴。
 各地のアルバイト情報や300以上の国家資格などの情報も入手でき、若者同士がそれぞれの悩みや将来の進路を語り合えるように掲示板のスペースも設けた。メールでカウンセリングも受けることができる。

2005年11月12日土曜日 河北新報

太蔵&ニート 意見交換で“ズレ”も

自民党新人の杉村太蔵衆院議員(26)が9日午後、東京・永田町の衆院議員会館で、フリーターやニートらとの意見交換集会「第1回杉村太蔵が聞きたいっ!」を開いた。約50人の参加者を相手に「衆院議員もニートも紙一重」などと約2時間にわたって熱弁。自らが現代の若者の代表であることを“タイゾー節”で訴えた。

 “フリーターやニートの代表”を自任する杉村氏。それを体現するかのように、議員バッジを外して登場。受け付けで参加者全員と握手をし、出迎えた。

 冒頭「皆さんの夢は何ですか?抱えている不安や不満は何ですか?皆さんにとって杉村太蔵はどういう政治家であってほしいですか?」と質問。参加者からは「政府は日本の人材を大事にしていない」「国会議員の給料は高すぎる。杉村先生は僕たちに一番近い感覚を持っている人。その気持ちを忘れないで」などの声が飛んだ。

 ここで報道陣をシャットアウト。予定より20分長い約1時間50分、意見交換を行った。

 参加者によると、杉村氏は終始、自らがフリーターやニートと同じ目線であることをアピール。参加者を「仲間」と呼び「よくマックを食べる」「僕もこの前までいやだと思いながら新聞を配っていた」「自分を先生だなんて思っていない」などと強調した。

 途中、参加者の引きこもりの話題で涙を流す人もいたという。

 杉村氏は参加者の立場に近づこうとするあまり少し“ズレ”た発言も。自らは衆院議員という立場であるにもかかわらず「僕は紙一重でニートです」とアピール。自殺願望があった人の話を聞いて、なぜか「昔、父親とけんかした後に大雪山に行って、遭難しかけた」という体験談を披露する場面もあったという。

 終了後には「皆さんのお役に立てるなんて、こんなに魅力的でやりがいのある仕事はない!」と興奮気味。さらに「きょう、来られなかった人もたくさんいる。杉村太蔵は日本中どこにでも会いに行きます。待っててください!」と声を張り上げた。

 ≪太蔵チルドレンも参加≫神奈川県で劇団の代表を務める三好健一郎さん(31)は妻(19)や演劇仲間ら計6人で参加。「日本を変えてくれると思った。真剣に考えてくれる姿勢にほれました」と絶賛。終了後、仲間とともに徹夜で作ったという“日本を変えるための企画書”を杉村氏に手渡すと、杉村氏は「今月中に必ず劇を見に行く」と約束した。千葉県柏市のフリーター歴10カ月という男性(19)は「国会議員の不透明さを追及してほしいと頼んだ。あの人ならやってくれると信じている。僕は“太蔵チルドレン”です」と期待をこめた。

ニートと代議士は紙一重!?杉村太蔵衆院議員がニートと会合

ニートと代議士は紙一重!? 自民党の杉村太蔵衆院議員(26)が9日、国会内でフリーターらと語り合う「杉村太蔵が聞きたいっ!」第1回会合を開き、約50人が参加。タイゾー氏ならではの“持論”を展開させた。

学業にも仕事にも就かないニートの対策が専門?の杉村氏。本格的な政治活動の第一歩だけに張り切りまくりで、「ニートもフリーターも衆院議員も紙一重だ。私も紙一重で議員になった」と威勢良く演説をぶった。

若者からは「国会議員の給与が高すぎる」との指摘も。終了後、杉村氏は「みんなの不安を解消できるなら、こんなにやりがいのある仕事はない」と意気込んでいた。

2005.11.10

サンスポ.com

中学2年生全員、一斉職場体験報告会。(東京)

 市立中学に通う2年生約2800人全員が、5日間にわたり一斉に職場体験を行った町田市は、その結果を公表する発表会を、市立町田第一小学校体育館で開いた。

 職場体験は、働く人々の姿を間近で見たり、手伝ったりすることで、自分の生き方や進む道を考えるきっかけにしてもらおうと、市教委が実施した。ニートと呼ばれる、働こうとしない若者の存在などが大きな社会問題となっているが、義務教育期間のうちから就業への意識を高めようという狙いだ。

 生徒たちは9月末に、市教委の働きかけに応じた医療施設や小売業など市内外の計777事業所で連続5日間、仕事を体験。その間、通常の授業は一切行われなかった。

 発表会では、市立山崎中学校の生徒10人が体験談を披露した。農園で働いた男子生徒は「5日間だけで腰が痛くなった。毎日やっている方は頭が下がる」と仕事の大変さを実感した様子。喫茶店で働いた女子生徒は「働いている親の苦労が少しわかり、親のありがたみを初めて感じた」と話した。外からは見えにくい労働の現場が実際にどうなっているかを現場で理解したことが成果と言えそうだ。 また、市立町田第三中学校の報告によると、体験前から将来について考えている生徒は、体験後に「より自信がついた」とし、将来への意識が希薄な生徒は逆に自信を失う傾向にあったという。

 市教委の取り組みに対し、ニート問題解決のための取り組みなどを続けているNPO「キャリア倶楽部(くらぶ)」理事長の太田和雄さんは「就業体験では、3日目以降にやっと、周囲に期待される『役割』がわかってくる。受け入れ事業所を探すのは大変な負担だろうが、5日間を実現させた意義は大きい」と評価している。

 市教委は、今回の取り組みを来年度以降も続ける方針だ。連続5日間という日程もそのままだが、今回、受け入れ事業所確保が難航したことから、全校一斉ではなく、数校ずつ分散して実施することを検討している。

(2005年11月8日  読売新聞)

太蔵議員、宮古島でヨン様状態

 自民党の杉村太蔵衆院議員(26)が5日、沖縄・宮古島市長選(6日告示、13日投開票)の応援のため宮古島入りし、かりゆしシャツ姿でマイクを握った。

 スーツ姿で宮古空港に着いた杉村氏は、そのまま商店街に向かい、沖縄物産店で白地にハイビスカス模様のかりゆしシャツ(3990円)を購入、その場で着替えて「涼し~い」と叫び、練り歩いた。「かりゆし姿のタイゾー議員」をひと目見ようと、後から後から人が集まり、あっという間に商店街は人と車で大渋滞。杉村氏は笑顔で頭を下げ、握手を続けた。途中、地べたに座っていた若者を見つけると「今バイトしてるの?」と近づき、しばし歓談。ニート・フリーター対策の即席実地調査だった。

 先月の宮城県知事選に続く2度目の選挙応援。「来る前にちょっと勉強してきた」という方言「たんでぃがたんでぃ(ありがとうの意味)」も駆使して、親しみやすさをアピールした。商店街の女性従業員は「商店街にこんなに人が集まり、活気が出たのは久しぶり」と大喜び。杉村氏は「一生懸命仕事して汗を流して、1日も早く皆さんのお役に立てるよう頑張ります」と、約束して回った。

 地元紙「宮古毎日新聞」に「小泉チルドレン・杉村太蔵氏来島」と広告が掲載される歓迎ぶり。出発の羽田や乗り換えの那覇空港では杉村氏見たさの人で膨れ上がり、杉村氏はVIP室に緊急避難。居合わせた女性は「成田にヨン様が来た時みたい」と驚いていた。 当選直後は、奔放発言でカミナリを落とされた杉村氏だが、この日は「自民党のホープ」と紹介されるまでに。すっかり自民党の宣伝マンに昇格したようだ。【中山知子】

[2005/11/6/07:57 紙面から]

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